Googleの次の1兆ドルの機会とは?
By Bloomberg Technology · 2024-02-20
ビジネスフォーラムでのGoogleの取り組みや発言をご紹介します。インドでの経験から気候変動の重要性を感じ、気候変動に対する取り組みや技術投資、AIの展望、データ保護などについて語られました。
ビジネスフォーラムでの発言
- インドで育ち、長期間水不足に直面した経験が今の気候変動への緊急性を考えるきっかけになった
- チェンナイでは100年に一度の大洪水が起こり、ベイエリアでもオレンジ色の空が現れ、自身の子供たちの心配そうな顔を見て、気候変動の深刻さを強く感じた
- COP26での合意については前向きな考えを示し、パリ協定に基づく進歩を感じるものの、不安もある
- Googleはクリーンエネルギーで24時間稼働することを目指し、2030年までに100%クリーンエネルギーで運用する目標を設定した
ビジネスフォーラムでの発言
Googleの新技術投資とアジア太平洋地域の成長
- Googleは再生可能エネルギーに加えて、ネバダで地熱エネルギーの開発を始めると発表しました。
- 同社は新たな技術への投資を行い、炭素捕捉などの取り組みも行っていく予定です。
- Googleは技術企業であり、革新によって問題の解決を目指しています。また、数十億のユーザーが同社の製品を使用しており、それを通じて変革を促進することにも期待しています。
- また、アジア太平洋地域における成長に注目し、同地域での展開に力を入れています。特に、クラウドサービスを通じたデジタル変革に注力し、そのダイナミックな市場で学びながら成長していると語っています。
Googleの新技術投資とアジア太平洋地域の成長
GoogleのAIに関する展望と懸念
- 重要な共通の課題の1つは、パンデミックやAI、AIの安全性、持続可能性などです。
- Googleは中国でのサービス提供に関して厳格な制限があり、今後も変わらないと見ています。
- AIの進化により、生活は10年後でも大きく異なるものになると予想されます。
- GoogleのCEOは、AIによる最悪の社会の再現が最も心配であり、技術の利点を最大限に活用しつつ欠点を最小限に抑えることが人類の旅であると述べています。
GoogleのAIに関する展望と懸念
Googleのデータ保護と子供たちへの影響
- Googleはユーザーデータを利用する際、プライバシー、セキュリティ、信頼を重視しており、新規ユーザーにはデフォルトで自動削除機能を提供している。
- また、テクノロジーの影響により、特に子供たちの成長とメンタルヘルスについて新たな懸念が浮上しているが、YouTube Kidsの開発などを通じて、安全な環境を提供することに力を入れている。
- 規制の重要性も認識しており、プライバシー規制やAIの規制が必要だと考えている。これらが問題の一部になるだろうとの見解も示している。
Googleのデータ保護と子供たちへの影響
Googleのメタバース戦略
- Googleは、コンテンツの責任を最優先に考え、次にYouTubeなどの新機能の開発ペースに取り組んでいる。
- メタバースについて、Sundar Pichai氏は、計算機が人々に適応し、人々が計算機に適応すると述べ、コンピューティングが没入型に進化し、拡張現実(AR)がその一部となることを期待していると語っている。
- 彼は、メタバースについて異なる解釈があり、自身は没入型の拡張現実を含む計算機の進化と捉えていると語った。メタバースは会社に属するものではなく、インターネットとウェブの進化であり、最終的にはユーザーにとって意味のあるものであるべきだと述べた。
- Googleの時価総額が2兆ドルに達したことについて、Sundar Pichai氏は、次 の1兆ドルは検索などの多様な事業と人工知能(AI)への投資から生まれると語っている。
- 彼は、検索が同社の最大のチャンスであり、会話形式などの需要が急増しているとして、検索の進化を続けることが重要であると語っている。また、GoogleはAIへの約1000億ドルの投資を行っており、AIの深い活用が将来の最大の機会を生み出すと述べている。
Googleのメタバース戦略
Conclusion:
Googleは気候変動への取り組みや新技術への投資、AIの展望、データ保護など様々な分野で様々な取り組みを行っています。これからも世界にインパクトを与える取り組みが期待されます。